国民年金制度はお得な制度であるということは前述しましたが、更にお得な制度として国民年金付加年金制度があります。
国民年金保険料を拠出している人しか加入できませんが、400円/月を国民年金保険料に追加すると年金支給開始時に基礎年金額が200円/年上乗せされて支給される制度です。
例えば、20歳から60歳まで40年間国民年金付加年金に加入して400(円/月)X12(月/年)X40(年)=192,000(円)支払うとその半分の96,000(円)が毎年の年金額(777,800円/年)に加算されます。この部分だけで言えば2年間だけで回収されます。(65歳支給開始であれば67歳で回収です)
別の見方をすると65歳から基礎年金の支給を開始して、平均寿命85歳で亡くなった場合では20年間支給されるので、上記2年間の10倍になります。つまり、400円/月支払うことで200(円)X20(年)=4,000(円)、10倍(4,000/400)もらえる事になります。非常に破格です。
もちろん付加年金だけで加入は出来ませんから、国民年金保険料16,590円/月に400円/月を合算して計算してみると
16,990(円/月)X12(月)X40(年)=8,155,200(円)支払って
777,800(円/年)+200(円/月)X12(月)X40(年)=873,800(円/年)支給される事になり9年4ヶ月程度で元が取れます。
ただ、200円/月の部分は物価上昇や繰り下げ受給による調整はなされませんので、65歳から基礎年金を受給開始した方がお得になりそうです。
